ネーデル(読み)ねーでる(英語表記)Siegfried Frederick Nadel

日本大百科全書(ニッポニカ)「ネーデル」の解説

ネーデル
ねーでる
Siegfried Frederick Nadel
(1903―1956)

オーストリア生まれの社会人類学者。ウィーン大学で心理学と哲学の学位をとる。ロンドンでマリノフスキーに人類学を学び、北ナイジェリアの民族集団ヌペ、スーダンの民族集団ヌバを調査し、この成果を『ヌバ族』(1947)、『ヌペ族の宗教』(1954)に発表。ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス、ダーラム大学を経て、オーストラリア国立大学教授となる。優れた理論家として『社会人類学の基礎』(1951)、『社会構造の理論』(1957)を著す。これらの著作のなかで人間行動の「役割」研究の重要性を示し、「役割」は社会規範により、諸個人に配分された行動様式であり、したがって社会構造を分析するための核心であると主張した。

[豊田由貴夫]

『斎藤吉雄訳『社会構造の理論』(1978・恒星社厚生閣)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

急急如律令

中国漢代の公文書の末尾に、急々に律令のごとくに行え、の意で書き添えた語。のち、呪文(じゅもん)の終わりに添える悪魔ばらいの語として、道家・陰陽師(おんようじ)・祈祷僧(きとうそう)などが用いた。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android