ノヤシ(読み)ノヤシ(その他表記)Clinostigma savoryanum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノヤシ」の意味・わかりやすい解説

ノヤシ(野椰子)
ノヤシ
Clinostigma savoryanum

ヤシ科の常緑高木。小笠原諸島に特産するヤシの1種。高さ 10mに達し,幹は白粉を帯びて灰白色。幹の上端部に葉柄が鞘をつくって,鮮緑色でややふくらんだ部分が長さ 1mほどになる。葉は長さ 2mもの壮大な羽状葉で,櫛の歯状に 100対もの線形の裂片に裂ける。春から夏に,葉鞘の下端部から房状の花序を出し,枝分れした軸上に多数の黄白色の細花をつける。果実は径 1cmほどの球形で花序軸の下半部につき,橙紅色に熟す。別名セボリーヤシ。

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改訂新版 世界大百科事典 「ノヤシ」の意味・わかりやすい解説

ノヤシ

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世界大百科事典(旧版)内のノヤシの言及

【ヤエヤマヤシ】より

…観賞用として庭園に植えることがある。 小笠原産のノヤシClinostigma savoryanum (Becc.) H.E.Moore et Fosbergは,本種にもっとも近いが,ノヤシの果実は扁円形で,花柱は側方についているので区別できる。【初島 住彦】。…

※「ノヤシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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