ノンちゃん雲に乗る(読み)ノンチャンクモニノル

デジタル大辞泉 「ノンちゃん雲に乗る」の意味・読み・例文・類語

のんちゃんくもにのる【ノンちゃん雲に乗る】

石井桃子童話。雲の上の世界での不思議な出来事を描く。昭和22年(1947)刊行。昭和26年(1951)、第1回芸能選奨(現芸術選奨受賞。昭和30年(1955)、倉田文人監督により映画化

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノンちゃん雲に乗る」の意味・わかりやすい解説

ノンちゃん雲に乗る
のんちゃんくもにのる

石井桃子作の長編童話。1947年(昭和22)大地書房刊。母と兄に置いてきぼりにされた優等生ノンちゃんは大泣きしながら木に登り、落ちて気絶している間に、下の池の水に映る雲の世界に行く。助けてくれた雲のおじいさんに家族の話をするうちに、ノンちゃんは自分を含めて皆を新しい目で見直すようになる。イギリスの女流児童文学作家ネズビットが魔法を借りて実は現実の子供の世界の諸相を探ったように、空想物語の枠を借りて、女の子の目を通じて子供の感受性や意識の目覚めの過程の具体的なありようを描き出した作品。戦後の日本児童文学に新しい児童像を提供した。

猪熊葉子

『『ノンちゃん雲に乗る』(角川文庫)』『『ノンちゃん雲に乗る』(1967・福音館書店)』

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デジタル大辞泉プラス 「ノンちゃん雲に乗る」の解説

ノンちゃん雲に乗る

石井桃子による児童文学作品。1949年刊行。優等生の少女ノンちゃんの不思議な体験を描く。1955年に鰐淵晴子主演の実写映画が制作された。

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