ノースサマセット(英語表記)North Somerset

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノースサマセット」の意味・わかりやすい解説

ノースサマセット
North Somerset

イギリスイングランド南西部の単一自治体(ユニタリー unitary authority)。行政府所在地ウェストンスーパーメア。1974年の自治体再編でそれまでのサマセット県から分離してエーボン県の一部となり,1996年に単一自治体となった。ブリストル西のブリストル海峡沿いに位置する。標高 150mの石灰岩台地の低地部にあたり,標高の低くなる西方には干潟と湿地帯が広がる。東部の肥沃な土壌では多様な農作物の栽培と畜産(特に穀類肉牛および乳牛)が行なわれる。湿地帯はおもに放牧地として利用される。ロングアシュトンはりんご酒生産の中心地。ウェストンスーパーメア,クリーブドン,ポーティスヘッドは 19世紀に海浜保養地として発展した。ウェストンスーパーメアには美しい砂浜と充実した保養・娯楽施設がある。ポーティスヘッド付近では平均大潮時にブリティシュ諸島最大の干満差(11m以上)を観測する。ポーティスヘッドのドック施設は 1970年代後半に拡張された。ブリストル海峡に浮かぶフラットホルム島とスティープホルム島では,野生のボタンなどの希少植物が保護されている。面積 372km2人口 19万5100(2005推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android