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バダフシャーン Badakhshān

世界大百科事典 第2版の解説

バダフシャーン【Badakhshān】

アフガニスタン北東部の地域名。北はタジキスタン共和国と接し,アム・ダリヤ上流のパンジャPanja川とコクチャKokcha川の間に位置する山岳地帯で,主都はコクチャ河畔にあるファイザーバードFaydhābād。バダフシャーンの名は地域特産のルビーの名に由来すると考えられるが,文献上では7~8世紀の漢字音訳の〈弗敵沙〉を初見とする。歴史上のこの地域は,中央アジアの諸国家の支配下にあってもパミール西端の交易路を制し,山岳地勢を利用した地方政権の存続が特徴的である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バダフシャーン
ばだふしゃーん
Badakhshn

アフガニスタン北東隅の州。面積4万7403平方キロメートル、人口約96万5100(2001推計)。州都はファイザバード。住民はタジク人とウズベク人が主で、数千のパミール人もいる。山岳に囲まれ交通は不便で気候の厳しい地である。シーワ湖(標高3070メートル)付近は遊牧民の夏営地。産業は農業と牧畜で、半宝石ラピスラズリを産する。13世紀のマルコ・ポーロの記録に「バラシャン」と記され、健康地で名馬の産地とある。[勝藤 猛]

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