改訂新版 世界大百科事典 「バテシバ」の意味・わかりやすい解説 バテシバBathsheba 旧約聖書中の人物。ヘテ人ウリヤの妻で際立った美女であったが,入浴中の姿をイスラエルの王ダビデに見られ,召されてその妻となり,ソロモンを生んだ(《サムエル記》下)。ダビデの死に際しては,ソロモンを後継者とするよう,預言者ナタンらとともにダビデを説いた(《列王紀》上)。中世の写本挿絵などには,ダビデが窓から入浴中のバテシバを見る場面や,バテシバが病床のダビデに会う場面などが見いだされる(《サクラ・パラレラ》写本,9世紀)が,近世以降には,入浴や化粧の場面のバテシバが好んで描かれた(レンブラント《バテシバ》1654)。(図)執筆者:浅野 和生 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バテシバ」の意味・わかりやすい解説 バテシバBathsheba 前 10世紀頃在世したソロモンの母。ヘテ人の軍人ウリヤの美貌の妻であったが,ダビデと姦通し,ソロモンを産んだ。夫は対ペリシテ戦の最前線に送られて死んだ。ダビデの死後の王位継承の抗争を経て,ソロモンが王位につくことができたのは彼女のおかげであった (サムエル書 11,12章,列王紀上1,2章) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by