パーム核油(読み)ぱーむかくゆ(その他表記)palm-kernel oil

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パーム核油」の意味・わかりやすい解説

パーム核油
ぱーむかくゆ
palm-kernel oil

シュロ科のオイルパームの実の核油である。圧搾法採油する。融点は25~30℃。日本では夏期を除き脂肪である。ヨウ素価15程度。主要成分脂肪酸はラウリン酸で50~55%。ミリスチン酸15%程度、パルミチン酸8~10%、オレイン酸5~15%を含む。パーム核油はパーム油とは成分を異にし、やし油と成分が似ている。マーガリンショートニング、せっけん原料などに用いられる。表面活性剤原料である。

[福住一雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「パーム核油」の解説

パーム核油

 カーネル油,ケルネル油ともいう.ヤシ目ヤシ科のアブラヤシElaeis guineensis]の果実の核からとる常温固体の脂肪.ラウリン酸,ミリスチン酸などが主成分

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のパーム核油の言及

【アブラヤシ(油椰子)】より

…果肉から採った油をパーム油と呼びマーガリン,セッケンの原料とするほか切削油,さび止め油などにも使われる。種子から採った油はカーネル油(パーム核油palm kernel oil)と呼び,パーム油とは成分や物理特性が異なる。マーガリン,セッケンの原料とする。…

【食用油】より

…マーガリン,ショートニングのほか,インスタント食品の揚油などにされる。(12)パーム核油(カーネル油) アブラヤシの果実の核を原料とするもので,チョコレート,アイスクリームなどの業務用加工に用いられる。(13)カカオ脂 カカオ豆を原料とするもので,カカオバターともいう。…

【パーム油】より

…カロチンを含み橙黄色に着色し,特徴ある芳香をもつ。アブラヤシの果実の種子(核)から取る油のパーム核油とは性質が異なっている。主産地はマレーシア,インドネシア,西部アフリカ。…

※「パーム核油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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