ラウリン酸(読み)らうりんさんでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラウリン酸」の意味・わかりやすい解説

ラウリン酸(データノート)
らうりんさんでーたのーと

ラウリン酸
CH3(CH2)10COOH
分子式C12H24O2
分子量200.3
融点44℃
沸点298.9℃
比重0.8690(測定温度50℃)、0.883(同25℃)
屈折率(n)1.4183

ラウリン酸
らうりんさん
lauric acid

飽和脂肪酸の一つ。ドデカン酸ともよばれる。グリセリド一種であるラウリンとして、やし油ゲッケイジュの果肉油などの植物油中に含まれている。ラウリンの名はゲッケイジュの学名Laurus nobilis L.に由来する。やし油の混合脂肪酸をエステル化し、減圧下で分留したのち、けん化すると得られる。白色針状結晶で、水には溶けないが、エーテルベンゼンなどの有機溶剤にはよく溶ける。洗剤界面活性剤に用いられるラウリルアルコール原料となる。

[廣田 穰 2016年11月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラウリン酸」の意味・わかりやすい解説

ラウリン酸
ラウリンさん
lauric acid

炭素原子数 12個の直鎖の一塩基飽和脂肪酸。化学式 CH3(CH2)10COOH 。ドデシル酸,ドデカン酸ともいう。白色針状晶で融点 44℃。グリセリドとしてやし油中に存在する。洗剤,界面活性剤の原料となるラウリルアルコールの原料である。

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