デジタル大辞泉 「ビッグクランチ」の意味・読み・例文・類語 ビッグ‐クランチ(Big Crunch) 宇宙終焉しゅうえんのシナリオの一つ。ビッグバン以降、宇宙は膨張を続けているが、その平均密度がある臨界密度より大きい閉じた宇宙の場合、宇宙自身の重力によってやがて収縮に転ずる。ビッグバン後の経緯を逆にたどって超高温・超高密度の状態になり、最終的に宇宙の時空が潰れて特異点に収束する。現在の物理学では、そのような極限的な状態を説明するのに必要な一般相対性理論と量子力学を統合した理論がないため、最後の瞬間がどのようになるのか、また、再び膨張に転じるのかはわかっていない。また、現時点の観測事実からは、宇宙が開いているとされ、宇宙は永遠に膨張を続けると考えられている。→ビッグフリーズ →ビッグリップ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例