ビンクリスチン

化学辞典 第2版 「ビンクリスチン」の解説

ビンクリスチン
ビンクリスチン
vincristine

C46H56N4O10(824.94).ロイコクリスチンともいう.ニチニチソウCatharanthus roseus微量含まれる二量体アルカロイド.融点218~220 ℃.+17°(ジクロロエタン).pKa 5.0,7.4(DMF).硫酸塩は分解点273~281 ℃.水,メタノールに易溶.λmax 220,255,296 nm(エタノール).急性白血病,悪性リンパ腫治療薬として使用される.LD50 2.2 mg/kg(マウス静注).[CAS 57-22-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のビンクリスチンの言及

【ニチニチソウ(日々草)】より

…種子は果皮の裂開とともに飛び散るから,採種は摘取法によるか,ビニルマットを敷き,掃き集める方法をとる。ビンクリスチンvincristineなどのアルカロイドを含有し,細胞分裂阻害剤となり,臨床医学では抗癌剤として用いている。また古くは西洋でビール造りのホップの代用とされ,霊草として亡霊よけや媚薬(びやく)にも使われた。…

※「ビンクリスチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む