ビーゼル

百科事典マイペディアの解説

ビーゼル

ハンガリー系のフランス語作家で,後にアメリカに移住。16歳の時,アウシュビッツをはじめとする強制収容所に送られたが,奇跡的に生還。三部作《夜》(1958年)《夜明け》(1960年)《昼》(1961年)は,この極限体験で得た苦悩や憎悪を表現する記録であり,強制収容所で死んだユダヤ人に捧げられる記念碑ともいうべき作品となった。その後,ユダヤ的思想の源泉に溯って思索を続けながら,《沈黙のユダヤ人》では東欧共産圏のユダヤ人の境遇を主題としてとりあげる。近年の作品には《遠き落日》(1987年)がある。1986年にはノーベル平和賞を受賞。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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