ファイトケミカル(読み)ふぁいとけみかる(英語表記)phytochemical

翻訳|phytochemical

デジタル大辞泉 「ファイトケミカル」の意味・読み・例文・類語

ファイト‐ケミカル(phyto chemical)

《phytoはギリシャ語植物の意》野菜果物に含まれる化学成分。色・香り・苦み辛みなどの成分で、ポリフェノールをはじめ、体内抗酸化物質として作用するものが多い。病気の予防効果があるとして研究が進められている。フィトケミカル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「ファイトケミカル」の解説

ファイトケミカル

植物がもっている身体に良いとされる化学成分のこと。フィトケミカルともいう。野菜・果物・豆類・芋類・お茶・ハーブなどに含まれ、現在発見されているファイトケミカルは約1500種類とされる(推測される種類は1万以上とも)。大きくポリフェノール系、カロテノイド系、イオウ化合物系、テンペル類、グルカン類などに分けられ、代表的なものにアントシアニン(豊富に含むものの例・ブルーベリー)、システィンスルホキシド(ニンニク)、カテキン(緑茶)、サポニン(大豆)、β-カロテン(ニンジン)、リコピン(トマト)、チモール(オレガノ)などがある。抗酸化力・免疫力の向上や抗がん作用などが確認されてきており、サプリメント他で盛んに用いられている。

(2016-2-22)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ファイトケミカル」の意味・わかりやすい解説

ファイトケミカル
ふぁいとけみかる

フィトケミカル

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android