フィネス(その他表記)finesse

翻訳|finesse

改訂新版 世界大百科事典 「フィネス」の意味・わかりやすい解説

フィネス
finesse

スペクトル線超微細構造やスペクトル線の輪郭を調べるのに,ファブリー=ペロー干渉計が用いられる。干渉計は,高反射率をもつ2枚の半透明鏡を,反射面を内側にして平行に向かい合わせてある。広がりのある光源からの光で照射すると,繰返しの反射干渉による同心円状の鋭い干渉縞が作られる。この干渉縞の鮮鋭さを表す量をフィネスといい,ファブリー=ペロー干渉計の特性を表す重要な量である。明るい縞(ピーク)の間隔位相差で表すと2πであり,縞の半値幅をεとすると,フィネスは,で与えられる。ここで,

 F=\(\frac{4R}{(1-R)^2}\)

で,Rは繰返し反射面の強度反射率である。なお,Fをフィネスということもある。反射率Rが大きいほど,縞の形が鮮鋭になる。
干渉計
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 朝倉

1 食肉目クマ科の哺乳類の総称。全般に大形で、がっしりした体格をし、足の裏をかかとまで地面につけて歩く。ヨーロッパ・アジア・北アメリカおよび南アメリカ北部に分布し、ホッキョクグマ・マレーグマなど7種が...

熊の用語解説を読む