フリソデヤナギ(読み)ふりそでやなぎ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フリソデヤナギ
ふりそでやなぎ / 振袖柳
[学] Salix × leucopithecia Kimura

ヤナギ科(APG分類:ヤナギ科)の落葉低木。雄木のみ知られていたが、1984年、雌の野生種が発見された。材の表面に隆起線がある。葉は長楕円(ちょうだえん)形で質が厚く、表面は光沢があり、裏面は白色の絹毛が密生する。春、葉に先だち、大きな雄花穂をつける。雄しべは2本、花糸は中途まで合着し、腹側に腺体(せんたい)が1個ある。バッコヤナギとネコヤナギの雑種と推定され、切り花用に植栽される。名は、明暦(めいれき)の振袖(ふりそで)火事の火元である本妙寺(火事の当時は本郷にあったがのちに巣鴨(すがも)に移転)の境内で発見されたことによるとされるが、異説もある。葉が振袖のようにみえるからともいわれる。

[菅谷貞男 2020年7月21日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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