フルオレスカミン

化学辞典 第2版 「フルオレスカミン」の解説

フルオレスカミン
フルオレスカミン
fluorescamine

4-phenylspiro[furan-2(3H),1′(3′H)-isobenzofuran]-3,3′-dione.C17H10O4(278.27).O-(α-ヒドロキシシンナモイル)安息香酸のジメチルアミノメチレン化,ついで酸性条件下,脱ジメチルアミノ基を伴う分子内環化で合成される.微黄色の結晶.融点154~155 ℃.アセトンジオキサンなど有機溶媒に可溶,水に難溶.pH 7~9の水溶液中で第一級アミンと反応して緑色の強い蛍光(475 nm)を発する.第一級アミン,アミノ酸ペプチド,タンパク質の超微量蛍光分析に用いられ,その際,アンモニアの影響を受けない.また,蛍光ラベル化試薬として用いる.[CAS 38183-12-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android