ブカレスト講和条約

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ブカレスト講和条約」の解説

ブカレスト講和条約(ブカレストこうわじょうやく)

①〔1913〕第2次バルカン戦争講和会議の結果,1913年8月10日にルーマニアギリシアセルビアモンテネグロブルガリアの間に結ばれた条約。敗戦国ブルガリアは,南ドブルジャ(Dobrudža)をルーマニアに,マケドニアをギリシア,セルビアに割譲し,またカヴァラ港一帯の地域をギリシアに与えた。この条約により,アルバニアの独立とマケドニアの分割が現実化した。

②〔1918〕第一次世界大戦末期,ブレスト・リトフスク条約ロシアドイツ側と単独講和したのち,ルーマニアが1918年5月にドイツ側と結んだ条約。ルーマニアはドブルジャをブルガリアに譲ったが,ドイツの敗戦後廃棄された。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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