世界大百科事典 第2版の解説 ぶたたんどく【ブタ丹毒(豚丹毒) swine erysipelas】 ブタの急性の家畜法定伝染病。一般的には特徴的な菱形の皮膚炎をともなう敗血症,および慢性の非化膿性の関節炎と肉芽性の心内膜炎が示される。ブタ丹毒菌Erysipelothrix rhusiopathiaeが原因菌であるが,この菌による感染はシチメンチョウをはじめ,人やウシ,ウマにもみられる。菌株の毒力によって感染力に差がある。急性型のものでは潜伏期は1~7日で,高熱,脱力,食欲廃絶,まれに嘔吐することもある。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報