ブライスガウ(英語表記)Breisgau

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブライスガウ」の意味・わかりやすい解説

ブライスガウ
Breisgau

ドイツ南西端の地方名。元来はアラマンニ族の居住地区で,ライン上流の平原に位置し,シュワルツワルトに接する。今日のバーデンウュルテンベルク州の一部で,中心都市はフライブルク。中世初期にはツェーリンゲン家支配下にあり,1120年にフライブルクが建設された。 13世紀に同家が絶えるとその所領は分割され,14世紀以降オーストリアのハプスブルク家支配を受けた。 1457年に同家の努力によりフライブルク大学が創設された。ドイツ農民戦争三十年戦争では主戦場となり,大きな被害を受けた。ルイ 14世時代には一時フランスの支配下におかれた。 1805年ウュルテンベルクとバーデンに分割され,06年バーデン大公国の領有となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android