ブルックス(Van Wyck Brooks)(読み)ぶるっくす(英語表記)Van Wyck Brooks

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ブルックス(Van Wyck Brooks)
ぶるっくす
Van Wyck Brooks
(1886―1963)

アメリカの批評家、文学史家。ハーバード大学卒業。アメリカ精神の不毛の根源としてのピューリタニズムをつく『ピューリタンの酒』(1909)で批評活動を展開。過去のアメリカ文学を、ピューリタニズムと実際主義の二元論から批判的にとらえ、その総合の世界をホイットマンに認める『アメリカ青年期に達す』(1915)で注目を浴びる。そののち同様の主旨からマーク・トウェーンを論じる『マーク・トウェーンの試練』(1920)などを書いた。36年から、アメリカ文学の優れたプロセスをとらえる一連の文学史的批評、『花ひらくニューイングランド』(1936)に始まり、『自信の歳月』(1952)に至る五部作を発表した。

大橋健三郎

『石川欣一訳『花ひらくニュー・イングランド』(1951・三笠書房)』

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