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二元論 にげんろんdualism

翻訳|dualism

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

二元論
にげんろん
dualism

異質で相互に還元不可能な2つの原理を基礎とする宗教的世界観や哲学説などのこと。 Th.ハイドが『古代ペルシア宗教史』 Historia religionis veterum Persarum (1700) で善悪2つの至高原理をもつ古代ペルシア宗教の特色を示すのに初めてこの語を用いた。

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デジタル大辞泉の解説

にげん‐ろん【二元論】

異なった二つの原理で、あらゆるものを説明しようとする考え方。
哲学で、世界を相対立する二つの原理によって説明しようとする立場。精神と物質との二実体を認めたデカルト物心二元論など。→一元論多元論
宗教で、世界を光と闇(やみ)、善と悪など、相対立する二つの原理の闘争として説明する立場。

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百科事典マイペディアの解説

二元論【にげんろん】

英語dualismなどの訳。多元論の一つで,一元論に対する。世界や事象を,二つの相互に独立の根本原理によって説明する立場。神話や宗教では,光と闇,天と地,善神と悪神,神と被造物など。

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世界大百科事典 第2版の解説

にげんろん【二元論 dualism】

一般に,根本的な実在を相対立する二つのものとして説く立場をいい,多元論の一種として一元論に対立する。原語は,イギリスの東洋学者ハイドThomas Hydeが《古代ペルシア人の宗教の歴史》(1700)で,善の原理と悪の原理とが永久に対立する宗教体系をこの言葉で呼んだことに始まる。その後はもっぱら宗教に関する用語としてP.ベールの《歴史批評事典》(第2版,1702)の〈ゾロアスター〉の項目,さらにライプニッツの《弁神論》第2部(1710)に受け継がれた。

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大辞林 第三版の解説

にげんろん【二元論】

〘哲〙 物事を相対立する二つの原理または要素に基づいてとらえる立場。神話や宇宙論における光と闇、陰と陽、哲学における形相と質料、現象と本体、宗教や道徳における善と悪、など多くの思想領域に見いだされる。西洋近代では、精神と物体を二実体ととらえるデカルトの物心二元論ないしは心身二元論が近代哲学を特徴づける枠組みを与えている。 → 一元論多元論心身二元論

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

二元論
にげんろん
dualism

相互に還元不可能な独立した二つの実体もしくは原理を認め、そこからいっさいの事象を説明する立場。一元論および多元論に対立する。もっとも古い形態は光と闇(やみ)、天と地、善の神と悪の神などの対立を原理とする神話的、宗教的二元論にみいだされる。形而上(けいじじょう)学においては二世界説となって現れ、プラトンのイデア界と感性界、ライプニッツの可能界と現実界、カントの叡知(えいち)界と現象界などの区別がその代表例といえる。しかし、哲学史上もっとも影響力をもったのは、デカルトによる物心二元論、すなわち思惟(しい)を本性とする精神と延長を本性とする物質との実在的区別である。これによって、精神から独立した客観的自然の存在が承認され、いっさいの自然現象は延長と運動とから機械論的に説明されることになり、他方、精神(意識)は認識主体としての独自の位置を占めることとなった。すなわち、近代哲学の基本的枠組みともいうべき主観と客観との二元論が確立されたのである。しかし、物心二元論は、精神と身体との関係をいかに説明するかという難問(心身問題)に満足すべき解決を与えることができず、現在ではさまざまな形で二元論克服の方途が模索されている。[野家啓一]
『デカルト著、落合太郎訳『方法序説』(岩波文庫) ▽大森荘蔵著『物と心』(1976・東京大学出版会)』

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世界大百科事典内の二元論の言及

【バイシェーシカ学派】より

…この説は〈新造説〉と呼ばれ,世界の成立ちをめぐって,転変説などと対立する。転変説などは,一元論ないし二元論と表裏一体の関係にあると考えられるが,それとの対比でいえば,新造説は多元論を意味しているといえる。 この派のもう一つの,しかも重要な特徴は,あらゆるものごとを徹底的に,基体と属性,限定されるものと限定としてとらえ,その相互の関係を緻密に規定することにある。…

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