ブルネル

百科事典マイペディアの解説

ブルネル

英国の土木・造船技術者。父はシールド工法発明者で,またテムズ川の河底トンネルの建設でも有名なM.I.ブルネル〔1769-1849〕。父の事務所で働き,クリフトン橋,ハンガーフォード橋などを設計。ロンドン〜ブリストル間の鉄道の技師長として,狭軌から広軌に変える大工事を遂行。またグレート・ウェスタン号(世界最初の大西洋定期汽船,1320トン,1838年),グレート・ブリテン号グレート・イースタン号などを建造した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ブルネル【Marc Isambard Brunel】

1769‐1849
フランスで生まれ,イギリスで活躍した技術者。1793年フランス革命のためにアメリカへ亡命し,ニューヨークで技術者として活躍した。99年にイギリスへ渡り,1806年に船舶用木製滑車の大量生産用機械を作ったが,この機械は従来100人以上の人間を要した生産工程を,10人でもできるようにしたものであり,イギリスにおける大量生産工法の先駆けとなった。18年にトンネル用シールド工法特許を取り,22年に高圧蒸気に適する傾斜直動機関の特許も得た。

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世界大百科事典内のブルネルの言及

【シールド工法】より

…湧水を防ぐために,圧縮空気を送り込むことにより(圧気シールドという),軟弱悪質な地盤や帯水地盤での掘削に威力を発揮する。1818年イギリスのM.I.ブルネルによって考案され,25年,ロンドンのテムズ河底トンネルに使用されたのが最初である。当初用いられたものは断面が長方形(高さ6.5m,幅10.8m)で,その後,円形に改良されたが圧気を併用しなかったため,出水で工事は難航し,トンネルが完成したのは43年であった。…

【水底トンネル】より

…現代の開削埋戻し工法である。近代になってからはロンドンのテムズ川が発祥の地で,M.I.ブルネルの開発した原始的なシールド(高さ6.5m,幅10.8mの長方形,無圧気)を用い,20年余りの歳月をかけて,1843年に水底部延長460mの河底トンネルが完成した。次いで70年には同じくテムズ川の河底に最初の圧気シールドによる地下道〈Tower Subway〉が作られている。…

※「ブルネル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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