プファルツ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プファルツ
ぷふぁるつ
Pfalz

ドイツ南西部の歴史的地域名。ライン川支流マイン川以南のライン両岸の地域。1156年神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世が、ロートリンゲン宮中伯領と旧ザリエル家の所有地とをあわせて弟コンラートに与えたことにより、一つの領邦として形成されることになった。1214年バイエルンのウィッテルスバッハ家の所領となり、1329年東バイエルンの上プファルツとともに、バイエルンから分離して独立の公国となった。1356年「金印勅書」により選帝侯位を認められ、三十年戦争中に全領土と選帝侯位を奪われたが、ウェストファリア条約(1648)によって下プファルツ(ライン両岸地域)を返還され、新設の選帝侯位を与えられた。1803年ナポレオンによってライン左岸地域をフランスに併合され、ライン右岸地域はヘッセンとバーデンに分割されて消滅したが、ウィーン会議によりライン左岸地域のみがバイエルン領となった。第二次大戦後の1945年バイエルンから分離してラインラント・プファルツ州の一部を構成することとなり、今日に至っている。[中村賢二郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のプファルツの言及

【ファルツ】より

…ドイツ西部,ラインラント・ファルツ州の地方。プファルツとも記される。ラインヘッセン・ファルツ行政区の中央部と南部に当たり,ライン川の左岸にあって南はフランスのアルザスと接している。…

※「プファルツ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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