原始美術と訳されるが、これには先史時代の美術のほかに、未開部族社会の美術も含まれる。ブラック・アフリカの彫刻、オセアニアの原始民族の作品などがもつ単純明快、そして強烈な本能的造形表現は、印象派以降のフォービスム、キュビスム、表現主義などの20世紀の芸術運動に大きな影響を与えていることは見逃すことはできない。こういうプリミティブな(本源的な)美術を尊重しようとする潮流はプリミティビズムprimitivismとよばれ、現代においては、たとえば素朴画家の絵画、精神障害者の作品、子供の図工作品のように、美術界からは孤立している作品にも目を向け、それを社会的・文化的にも再評価しようとする動きとして現れている。
[編集部]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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