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素朴画家 そぼくがかpeintres naïfs

世界大百科事典 第2版の解説

そぼくがか【素朴画家 peintres naïfs】

正規の美術教育を受けておらず,仕事のかたわら制作する素人画家のことで,職業画家とは区別される。〈現代のプリミティーフ画家〉〈日曜画家〉とも呼ばれる。このような画家はどの時代にも存在したであろうが,20世紀になってフランスの評論家ウーデWilhelm Uhdeによりその存在意義が見いだされたのをきっかけにして,各国で多くの素朴画家が発掘され,注目をあびるようになった。19世紀後半以来,ヨーロッパで西欧文明崩壊の危機感が生まれ,それにともないプリミティーフな世界,素朴(ナイーフ)な世界への希求が高まり,あらゆる制約から解き放たれたかにみえる〈素朴絵画〉が人々の目に新鮮なものとして映ったのである。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の素朴画家の言及

【ルソー】より

…ピカソは1908年〈バトー・ラボアールBateau Lavoir(洗濯船)〉でルソーのために宴会を開き,またアポリネールは自分とローランサンの肖像を依頼している(《詩人に霊感を与える女神》1909)。素朴画家を代表するルソーは,正統的な形体把握,色彩用法,構図法にとらわれずに特異な画面を作りあげ,幻想的,夢幻的な絵画世界を作り上げた。画風や技法が時を追って展開,発展するということがあまりなく,主題で分けられるだけであり,それは初期の風景画と肖像画,街頭風景,異国風景,肖像,花と静物などである。…

※「素朴画家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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