リン酸化されたタンパク質からリン酸基をはずす酵素.キナーゼとホスファターゼのバランスが重要である.ペスト菌の病原因子もこの酵素の一員で,リン酸化チロシン残基からリン酸基をはずすホスファターゼ(protein tyrosine phosphatase)であるが,外来ゆえに制御がきかず,死に至る.[CAS 375798-61-1]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…このような広義の栄養に関係した働きのほかに,生理機能の調節や制御に関係するものもある。例えば環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼやプロテインホスファターゼは,それぞれ基質となるリン酸エステル結合を分解する作用を通じて,環状ヌクレオチドが仲介する細胞の代謝応答の制御に寄与している。またコリンエステラーゼは,シナプス前膜から放出されるアセチルコリンを分解して興奮の後始末をする。…
※「プロテインホスファターゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」