プロファージ

百科事典マイペディア 「プロファージ」の意味・わかりやすい解説

プロファージ

寄主細菌染色体に組み込まれた状態バクテリオファージDNA。この場合感染された細菌を溶原菌と呼ぶ。プロファージリプレッサー作用自ら増殖のための遺伝情報を発現することはできないが,細菌の分裂ごとに倍化する。何らかの誘因によってプロファージのリプレッサーが不活性化されるとファージの増殖が始まり,溶原菌は破壊されて溶菌を起こす。
→関連項目ルウォフ

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栄養・生化学辞典 「プロファージ」の解説

プロファージ

 感染した菌を宿主としてファージが共存する現象.溶原化する性質をもつファージ.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のプロファージの言及

【溶原菌】より

…後者の場合,ウイルスの遺伝物質(ゲノム)は宿主染色体の一部として組み込まれており,その発現がリプレッサーと呼ばれるタンパク質の働きで大部分抑制されている。組みこまれた状態のウイルスのゲノムをプロファージと呼ぶ。このような状態の細菌は溶原菌と呼ばれ,一見正常な細菌と区別がつかない。…

※「プロファージ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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