ヘクシャー(読み)へくしゃー(英語表記)Eli Filip Heckscher

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘクシャー
へくしゃー
Eli Filip Heckscher
(1879―1952)

スウェーデンの経済学者、経済史家。ストックホルムに生まれる。ウプサラ大学卒業後、ストックホルム商科大学経済学・統計学教授を経て、ストックホルム経済史研究所所長となる。経済政策の歴史的研究とスウェーデン経済史の数量的解明に没頭したが、今日ヘクシャーの名を高からしめているものは「ヘクシャー‐オリーンの定理」であろう。これは、彼が1919年にスウェーデン語で発表した論文「所得分配に及ぼす外国貿易の効果」(英訳版は1949年刊)のなかで明らかにしたもので、国際的な生産要素賦存状態の相違が各国の比較生産費差を通じて貿易を発生させること、自由貿易が輸出と輸入を通じて各国の生産要素賦存状態をかえ、国際的に生産要素価格を均等化する傾向をもつことを明らかにしたものである。また、主著『重商主義』全二巻(1931)は、ケインズが『雇用・利子および貨幣の一般理論』の重商主義論で依拠した文献として有名である。

[村上 敦]

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367日誕生日大事典の解説

ヘクシャー

生年月日:1879年11月24日
スウェーデンの経済史家
1952年

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘクシャー
Heckscher, Eli Filip

[生]1879.11.24. ストックホルム
[没]1952.12.22. ストックホルム
スウェーデンの経済史家。ウプサラ大学に学んだ。その学位論文は『スウェーデン経済の発展における鉄道の意義』 Till belysning at järnrägarnas betydelse för Sreriges ekonomiska utveckling (1907) 。ウプサラ大学で統計学を講じ,のちストックホルム商科大学経済学・統計学教授,スウェーデンにおける経済史学自立に努力。彼の最大の関心は経済における国家の役割で,具体的には主として2つの分野に向けられた。第1は『重商主義』 Merkantilismen (31) などにみられる重商主義研究であり,第2は晩年の 20年間を捧げた『スウェーデン経済史-グスタフ・バーサ以後の-』 Sveriges economiska historia från Gustar Vasa (4巻,35~49) である。

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