ヘブル人福音書(読み)ヘブルびとふくいんしょ(その他表記)Gospel according to the Hebrews

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘブル人福音書」の意味・わかりやすい解説

ヘブル人福音書
ヘブルびとふくいんしょ
Gospel according to the Hebrews

西アラム語で書かれた新約聖書外典の一書。『ナザレ人福音書』ともいわれる。おそらく2世紀頃にエジプトで書かれたもので,アレクサンドリアクレメンスオリゲネスエウセビオス,イグナチオスらが言及しているが,現存するのはごく一部にすぎない。ヒエロニムスは,これを『マタイによる福音書』のオリジナルと推定していた。正典にないイエス言葉を採録し,部分的には独自の伝承によるものと思われるが,正典との関係については定説はない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 マタイ 福音書

フランスのパリで開催されるテニスの国際大会。1891年創設。ウィンブルドンテニス大会、全豪オープン、全米オープンとともに世界四大テニス選手権大会の一。四大会では唯一クレーコートで行われる。飛行家ローラ...

全仏オープンの用語解説を読む