ベイリオル(英語表記)Balliol, John de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベイリオル」の意味・わかりやすい解説

ベイリオル
Balliol, John de

[生]1250
[没]1314. ノルマンディー
スコットランド王 (在位 1292~96) 。ダラムのバーナード城主ジョン・ド・ベイリオルの末子。アレクサンダー3世 (在位 1249~86) の死後スコットランド王位についたノルウェーマーガレット王女の急死後,王位請求者 13人の一人となり,スコットランド支配をねらうイングランド王エドワード1世の支持により即位エドワード1世のガスコーニュ遠征に対する軍事援助要請を機に生じたスコットランドの反イングランド運動の先頭に立ったが敗れ,王国をエドワードに譲った。スコットランドではただちにこれに対し,W.ウォーラス,次いでロバート・ブルース (のちのロバート1世ブルース ) の指導する反乱が生じて独立を守ったが,ベイリオルは 1299年までロンドン塔に幽閉され,釈放後はノルマンディーに亡命,同地で没した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android