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ホウ素鋼 ホウそこうboron steel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホウ素鋼
ホウそこう
boron steel

鋼にニッケル,クロムモリブデンマンガンなどを合金化すると機械的性質や焼入れ性が向上し,いわゆる強靭鋼となるが,これらの諸元素金属は高価なうえに添加量 0.5%以上でないと効果が薄い。これに代りホウ素数千分の1%程度の添加で同等の効果を得ることが 1947年アメリカウィスコンシン鉄鋼会社で発見され,日本でも 59年ばね鋼の JISに初めて導入された。最も劇的な効果は焼入れ性向上にあるが,それは低炭素鋼に限られ,炭素 0.9%以上になると効果は逆転する。添加は多くフェロボロン (→合金鉄 ) によって行う。ばね鋼での用例は次のとおり。炭素 0.5~0.6%,ケイ素 0.15~0.35%,マンガン 0.65~0.95%,リン,クロム 0.65~0.95%,ホウ素 0.0005%。通常,窒素が存在するとホウ素は窒素と化合して効果をなくすので,窒素量を減らしたうえ,チタンを添加して窒素をチタンで固定する。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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