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合金鉄 ごうきんてつferroalloy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

合金鉄
ごうきんてつ
ferroalloy

フェロアロイともいう。鉄と他金属との合金。製鋼用の脱酸脱硫剤として,また合金鋼の特殊元素添加用中間合金としておもに用いられる。フェロシリコンは精製マグネシア MgOの金属還元剤 (→乾式製錬 ) にも用いられる。多くは電気炉で溶製されるが,フェロチタンのようにテルミット法でつくられるもの,スピーゲルのように高炉の特殊操業法でつくられるものもある。合金鉄ではないが,同様の用途をもつものに金属ケイ素,金属マンガン,金属クロム,金属アルミニウム,カルシウムシリコン,シリコンマンガン,シリコンクロムなどがある。

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百科事典マイペディアの解説

合金鉄【ごうきんてつ】

フェロアロイ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

合金鉄
ごうきんてつ
ferro-alloy

鋼の製造の際に脱酸、あるいは成分の調整のため鉄以外の元素添加の目的で用いられる鉄合金。ある種の元素を多量に含み、合金鋼製造において純金属を用いるより安価であり、目的組成の鋼をつくるのにより容易に一定量が溶解しやすい長所をもつ。
 合金鉄の製造は、鉄および目的の元素の酸化物すなわち鉱石を混合し、還元する方法で行う。電気炉(サブマージド・アーク炉)を用い、炭素による還元法で大部分の合金鉄は製造されるが、ロータリーキルン(回転窯)を利用する方法もある。この場合、製品中に不純物として炭素が含まれる。ケイ素による還元を利用した低炭素フェロマンガン(鉄とマンガンの合金)、フェロクロム(鉄とクロムの合金)の製造もある。またアルミニウムを用いたアルミノテルミット法により、バナジウム、ニオブ、クロム、モリブデン、ホウ素などを含む不純物の少ない合金鉄の製造が行われる。この場合は外熱を供給する必要はないが、アルミニウムを用いるため、電気炉法と同様、電力を多く消費する。日本では原料鉱石を海外に依存し、電力価格が高いため、電気炉大容量化、原料事前処理、操業法など技術進歩に努力してきた。しかし、現在はフェロニッケル(鉄とニッケルの合金)を除き、鋼の生産量と対応して日本は世界屈指の合金鉄消費国、輸入国である。[井口泰孝]

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世界大百科事典内の合金鉄の言及

【製鉄・製鋼】より

…屑鉄として重要なのは市場に出回る老廃屑で,その供給量は,その国の過去における資本財および耐久消費財としての鉄鋼の累積と,外国からの輸入屑鉄に左右される。
[フェロアロイ製造法]
 フェロアロイ(合金鉄ともいう)は本来,製鋼過程で脱酸あるいは性質改善のために,鉄以外の成分元素添加の目的で用いられる各種の鉄合金をいうが,実際には鉄の含有量にとらわれず,上に述べた目的に用いられる金属,合金および化合物を総称してフェロアロイという。また鋳鉄,非鉄合金に特殊な性質を付与するためにも用いられる。…

【フェロアロイ】より

…ferroは〈鉄の〉,alloyは〈合金〉であるから本来は鉄合金というべきであるが,一般に合金鉄と呼ばれる。文字から判断すると,鉄を含む数種の金属の融合体ということになるが,実際にはそのおもな用途が,鋼の性質を変えてその用途を拡大するための,鋼への添加剤であるものをいう。…

※「合金鉄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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