ホソガ(英語表記)Gracillariidae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホソガ
Gracillariidae

鱗翅目ホソガ科の昆虫の総称。ホソガ (細蛾) の名のとおり体も翅も細く,前翅開張幅 10mm以下の微小なガ。前・後翅の後縁に長毛をもち,特に後翅で著しい。前翅は暗色の地に明るい黄色紋などをもつ。若い幼虫は脚がなく,一般に葉,樹皮,果実などにもぐり吸汁する。幼虫は成育すると脚が出て円筒形になり,植物組織を食べ,また葉を出て葉縁を巻いたり,葉先を円錐形に巻いたりする。世界に広く分布し,日本からは 100種以上が記録されており,幼虫がナシの枝の皮下にもぐるナシカワホソガ Spulerina astaurataやチャの新葉に三角葉巻をつくるチャノハマキホソガ Caloptilia theivoraなど,害虫になるものも少数ながら知られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホソガ
ほそが / 細蛾

昆虫綱鱗翅(りんし)目ホソガ科Gracillariidaeの総称。はねの開張17ミリ以内の小形種ばかりを含む科で、はねはきわめて細長く、後翅は披針(ひしん)形で、長い縁毛が生えている。前翅表面は、美しい色彩であったり、はでな斑紋(はんもん)をもつ種が多い。ほとんど全世界に分布し、日本からは160種余りが知られている。幼虫は大部分が潜葉性であるが、一部は茎、枝、果実の皮下に潜って食べる。葉に孔道を掘って食べ進むと、内部の組織がなくなり、葉に独特の模様ができる。チャノサンカクハマキの名で知られているチャノハマキホソガは、チャ、ツバキ、サザンカなどに寄生し、茶樹の重要害虫であり、クルミホソガは栽培クルミに被害を与えることがある。[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android