ホソバワダン(読み)ほそばわだん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホソバワダン」の意味・わかりやすい解説

ホソバワダン
ほそばわだん
[学] Crepidiastrum lanceolatum (Houtt.) Nakai

キク科(APG分類:キク科)の多年草。同属のワダンに似るが、名が示すように、根出葉は幅が狭く、披針(ひしん)形で長さ約15センチメートル、先は丸みを帯び、全縁で薄い。葉柄は細く、径約3ミリメートル。花序はワダンよりまばらで、黄色の頭花は径1.5センチメートル。花期は9~11月である。海岸岩場に生え、本州西部から沖縄、および朝鮮半島南部、中国に分布する。

[森田龍義 2022年4月19日]

食用薬草として用いられ、沖縄名のンジャナは苦い菜の意。

[編集部 2022年4月19日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android