ホルトカズラ(読み)ほるとかずら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホルトカズラ」の意味・わかりやすい解説

ホルトカズラ
ほるとかずら
[学] Erycibe henryi Prain

ヒルガオ科(APG分類:ヒルガオ科)の常緑藤本(とうほん)(つる植物)。葉は互生し、長楕円(ちょうだえん)形、全縁で毛はなく、革質である。6~7月、枝先や葉腋(ようえき)に集散花序をつくり、小さな白色花を密に開く。花冠は5裂し、裂片は先が2裂する。果実楕円形で、黒く熟す。亜熱帯の照葉樹林内に生え、九州南部、沖縄、および台湾に分布する。名は、葉や果実がホルトノキに似ることによる。

 ホルトカズラ属は、花冠の裂片は2裂し、果実は液果である。世界に約70種、日本には本種のみ分布する。

[高橋秀男 2021年6月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android