ポルトガル,第一共和政(英語表記)Primeira República Portuguesa

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ポルトガル,第一共和政」の解説

ポルトガル,第一共和政(ポルトガル,だいいちきょうわせい)
Primeira República Portuguesa

ポルトガル史上最初の議会制民主主義の試み。19世紀末から勢力を拡大していた共和主義勢力は,1910年10月4日に首都で暴動を起こす。国王マヌエル2世が退位,亡命して,ポルトガルはヨーロッパで3番目の共和国となった。11年に憲法が制定され,離婚の認可爵位廃止,国家と教会分離修道会の廃止,追放など,革新的かつ反教権主義的な政策が施行される。都市ブルジョワジー層が主体であったが,左右両派からの攻撃を受けて政局は不安定で,26年の軍部クーデタによって崩壊した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android