ポルトガル社会民主党(読み)ポルトガルしゃかいみんしゅとう(英語表記)Partido Social Democrata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポルトガル社会民主党」の意味・わかりやすい解説

ポルトガル社会民主党
ポルトガルしゃかいみんしゅとう
Partido Social Democrata

ポルトガル政党。1974年4月のポルトガル軍事クーデター後,アントニオ・デ・オリビエラ・サラザール,マルセロ・カエターノの独裁体制下で批判勢力だったリベラル派知識人らを中心に民主大衆党 PPOとして発足。中道右派政党として穏健な民主化路線を提唱。1976年4月の第1回総選挙でポルトガル社会党に次いで第二党となり野党に転じた。同 1976年10月現党名に変更。1983年4月総選挙で第二党の地位を維持し,マリオ・ソアレス社会党書記長を首班とする社会・社民 2党連合政権を樹立した。1985年6月連合政権が崩壊,その後の総選挙で第一党となり,アニバル・カバコ・シルバ党首を首班とする政権を発足させたが,民主社会中央党(→民衆党)の協力を得ても過半数に達しなかった。1987年総選挙では単独過半数を獲得,カバコ・シルバを首班とする単独政権を樹立した。1991年10月の総選挙でも過半数を維持し,1994年のヨーロッパ議会選挙でも 9議席を獲得。しかし,1995年10月の総選挙では社会党に大敗,さらに翌 1996年の大統領選挙でも敗北した。

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