ポロンスキー(読み)ぽろんすきー(その他表記)Яков Петрович Полонский/Yakov Petrovich Polonskiy

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポロンスキー」の意味・わかりやすい解説

ポロンスキー
ぽろんすきー
Яков Петрович Полонский/Yakov Petrovich Polonskiy
(1818―1898)

ロシア詩人。貧しい貴族の出。モスクワ大学法学部卒業とほぼ同時に処女詩集音階』(1844)を出し、ベリンスキーに注目される。1840年代後半トビリシで役人生活に入り、51年からペテルブルグに戻り、一時『ロシアの言葉』誌の編集に携わったのち、長年検閲関係の役職(1860~96)にあった。詩人としては純粋芸術派に属するが、ザスーリチに共感した『囚人』(1878)のように社会派的モチーフの作品も少なくない。晩年の、死や老いをテーマとした詩集『夕べの鐘』(1890)、ツルゲーネフに賞賛された物語詩『こおろぎの音楽家』(1859)が、歌曲として愛唱される作品とともに重要。

島田 陽]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポロンスキー」の意味・わかりやすい解説

ポロンスキー
Polonskii, Yakov Petrovich

[生]1819.12.18. リャザン
[没]1898.10.30. ペテルブルグ
ロシアの詩人。 1840年代から詩を発表しはじめ,最初自然派,次いで土地主義最後には神秘主義にいたる思想遍歴がみられる。

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