リャザン(英語表記)Ryazan'

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リャザン」の意味・わかりやすい解説

リャザン
Ryazan'

ロシア西部,リャザン州の州都モスクワ南東約 180kmにあり,オカ川中流部にのぞむ。 1095年の記録に現れるリャザンは現在地より下流沿岸,約 50km南東のプロニャ川流入点にあり,リャザン公国初期の首都として発展したが,1237年タタール人の来襲により完全に破壊された。現在の町は 1095年ペレヤスラブリリャザンスキー Pereyaslavl'-Ryazanskyとして始り,15世紀にリャザン公国の首都となったが,1521年モスクワ大公国に併合された。 1778年リャザンに改称。市内にクレムリン (城砦) ,ウスペンスキー大聖堂などの建築記念物が保存されている。 1960年代に石油精製と石油化学工業が始ってから急速に発展し,現在ほかに機械 (プレス機,農業機械) ,食品などの工業が立地する。教育,医学,農業,ラジオ工学などの大学がある。鉄道分岐点で,モスクワと鉄道,ハイウェーで連絡。人口 52万5062(2010)。

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