ポートフォリオ理論(読み)ポートフォリオりろん(英語表記)portfolio theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポートフォリオ理論」の意味・わかりやすい解説

ポートフォリオ理論
ポートフォリオりろん
portfolio theory

手持ちの資金をどのような証券分散投資して,すなわちどのようなポートフォリオを構築して投資すべきかを経済学的に分析した理論。ハリー・マーコウィッツが 1952年に論文を発表して,その基礎を築いた。ポートフォリオとは,投資家が保有する有価証券目録のことである。この理論は,投資リスクを回避しようとする投資家のために,投資リスクとリターンの最適なトレードオフの関係を見出そうとするものである。その後,ウィリアム・F.シャープやジョン・リントナーの資本資産価格モデル capital asset pricing model; CAPMへと引き継がれ,財務理論の発展に大きな貢献をした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android