ポーランド暴動(読み)ぽーらんどぼうどう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポーランド暴動」の意味・わかりやすい解説

ポーランド暴動
ぽーらんどぼうどう

食糧品等の値上げに反対して1970年、76年にポーランドで発生した暴動。1956年に国民的人気のなかで登場したゴムルカ政権も、60年代に入ってしだいに信望を失っていった。70年12月に政府は食糧等の生活物資の大幅値上げを発表、14日にグダニスクシチェチンなどバルト海沿岸の労働者がそれに反対して暴動を起こし、党支部に放火、商品を略奪した。政府は軍隊を出動させてそれを鎮圧したが、公式発表でも死者は45人、西側筋の観測では数百人に達した。ゴムルカは党第一書記の地位を、労働者との対話を説くギエレクに譲り、値上げは撤回された。しかし需給の不均衡はさらに拡大したので、政府は76年6月に食糧品等の大幅値上げを再度発表した。25日にワルシャワ郊外のウルスス、ラドムで労働者のストや党支部襲撃事件が発生し、全国化の気配がみえたので、値上げはまた撤回された。

木戸 蓊]

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