マウソレイオン(その他表記)Mausōleion; Mausoleum of Halicarnassus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マウソレイオン」の意味・わかりやすい解説

マウソレイオン
Mausōleion; Mausoleum of Halicarnassus

ハリカルナッソス墓廟ともいう。アケメネス朝ペルシアカリアサトラップ (州総督) マウソロスのために小アジアのハリカルナッソスに建造された壮麗な墓廟。マウソロスの生前に着工されたが彼の死 (前 353) 後,妃のアルテミシアが建設を継続。完成は妃の死 (前 351) 後と考えられる (11~15世紀破壊) 。設計はサチュロスおよびピュテオス,東西南北の装飾彫刻はそれぞれスコパスレオカレスティモテオスブリュアクシスが担当。面積 29m× 35.6m,高さ 50m。各面の彫刻,フリーズは発掘され,ロンドンの大英博物館に収蔵されている。またローマ人は類似の大規模な墳墓建築もマウソレイオンと呼んだ。今日では英語 mausoleumは墓廟をさす語として用いられている。マウソレイオンは,その特異な形と複雑な装飾から世界の七不思議の一つとされた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のマウソレイオンの言及

【マウソレウム】より

…ギリシア語ではマウソレイオンMaussōlleion。小アジアのカリアの総督マウソロスのために,彼の新都ハリカルナッソスに建築家ピュテオスPytheosが建てた大墓廟建築。…

※「マウソレイオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む