ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
マクシミリアン2世ヨーゼフ
マクシミリアンにせいヨーゼフ
Maximilian II Joseph
[没]1864.3.10. ミュンヘン
バイエルン王 (在位 1848~64) 。ルートウィヒ1世の長男。ゲッティンゲンとベルリンで歴史,政治学を学び,広くドイツ,ギリシア,イタリアを旅行。皇太子時代には歴史家 L.ランケら学者,芸術家たちと交わった。 1848年父の退位に伴って即位。小邦を糾合して,プロシア,オーストリアに対抗する第3勢力を築こうとしたが失敗。バイエルンのファルツ地方の一揆鎮圧にはプロシアの助けを借りたが,同盟せずむしろ親オーストリアの態度を取った。国内的には言論の自由を許し,責任内閣制を導入するなど開明化を行い,首都ミュンヘンに学者たちを招き,バイエルン学士院の部門を創設するなど,ドイツの文芸の中心地とした。
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