デジタル大辞泉
「許し」の意味・読み・例文・類語
ばかし【許し】[副助]
[副助]《「ばかり」の音変化。話し言葉に用いられる》
1 おおよその程度を表す。ばっかし。「少し許し塩気が足りない」
2 限定の意を表す。ばっかし。「食卓には食事が並んで、あとは食べる許しだ」
3 (「…たばかし」の形で)動作が完了して間もない意を表す。ばっかし。「さっき来た許しだ」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ゆるし【許・赦・聴】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「ゆるす(許)」の連用形の名詞化 )
- ① ある行為を、さしつかえないとして許可すること。
- [初出の実例]「『にげないことゆゑに、あやしの声までやは』などあるは、ゆるしなきを」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)
- ② 罪、とが、あやまちなどを許すこと。赦免。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「父順徳が冤枉(むしつのつみ)をまうしときて、おん赦(ユルシ)を蒙らせん為に」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)続)
- ③ 芸道で、師匠から弟子に与える免許。特定の技術や楽曲を習うことを許すこと。表許・裏許・中許・奥許などの階梯があることもある。
- [初出の実例]「物のゆるしをとるは、何れの道にても、なりがたき物なれば」(出典:わらんべ草(1660)五)
- ④ =ゆるしいろ(許色)
- [初出の実例]「野風秋の小袖
色(ユルシ)にして惣鹿子」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)一)
- ⑤ キリスト教で、神が人の罪を罰せず、罪から解き放つことをいう。
ばっかし【許・斗】
- 〘 副詞助 〙 ( 副助詞「ばかり」の変化した「ばっかり」がさらに変化したもの ) 会話に用いる俗語的な語。限定の意を表わす。→ばかり②。
- [初出の実例]「是斗といふべきを、是ばっかし是ばっちゃ 是ばっかりなどはわるがるべし」(出典:かた言(1650)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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