マグヘマイト

最新 地学事典 「マグヘマイト」の解説

マグヘマイト

maghemite

化学組成Fe2O3鉱物磁赤鉄鉱とも。また同質異像関係を示すため,γ-Fe2O3としてα相赤鉄鉱と区別する。IMAリストでは(Fe3+ 0.67□0.33)Fe32+O4の化学組成が掲載されている。立方晶系,空間群P4332,格子定数a0.83515nm, 単位格子中8分子含む。褐黒色,亜金属光沢。強磁性。硬度5,劈開なし,比重4.90。磁鉄鉱の風化分解産物として生成され,また火成岩中の磁鉄鉱の酸化産物としても産する。いわゆる天然磁石と称する非常に強い磁性をもつ磁鉄鉱の塊状集合中にはマグヘマイトが生成されている。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

化学辞典 第2版 「マグヘマイト」の解説

マグヘマイト
マグヘマイト
maghemite

γ-Fe2O3.Fe(O)OH脱水によりつくられる.立方晶系,スピネル型構造,格子定数 a0 = 0.8322 nm.Fe3O4構造で,鉄の9個のうち1個の割合空席をもつ.準安定相で,熱するとα-Fe2O3(赤鉄鉱)になる.キュリー点675 ℃ のフェリ磁性体である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のマグヘマイトの言及

【鉄鉱石】より

…通常は高炉内に投入して酸化鉄に結合している酸素とその他の脈石分を取り除き,鉄分を溶けた状態の銑鉄として取り出し鋼の原料とする。鉄鉱石を鉱物学の観点から分類すると多種類にのぼるが,製鉄原料として用いられる天然鉱物は赤鉄鉱(ヘマタイト,α‐Fe2O3),磁鉄鉱(マグネタイト,Fe3O4),磁赤鉄鉱(マグヘマイト,γ‐Fe2O3),褐鉄鉱(リモナイト,Fe2O3nH2O,n=0.5~4)に代表される。とくに赤鉄鉱の産出量が全世界的にみて圧倒的に多く,日本への輸入鉄鉱石の中でもその約80%を占めている。…

※「マグヘマイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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