磁赤鉄鉱
じせきてっこう
maghemite
鉄の酸化鉱物の一つ。赤鉄鉱と同質異像関係にあるが、原子配列は磁鉄鉱に似る。磁鉄鉱の地表風化による産物として産し、またある種の火成岩の微量成分や温泉沈殿物あるいは海底堆積(たいせき)物中に存在する。磁鉄鉱より磁力が強く、塊状磁鉄鉱中に含有される場合には、とくに天然磁石(ロードストーンroadstone)とよばれることもある。工業的に合成され、磁気録音テープの素材として用いられることもある。英名は、磁鉄鉱magnetiteと赤鉄鉱hematiteの最初の音節を組み合わせたもの。赤鉄鉱の化学組成に一致し、強い磁性があることにより名づけられた。
[加藤 昭 2017年5月19日]
磁赤鉄鉱(データノート)
じせきてっこうでーたのーと
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の磁赤鉄鉱の言及
【鉄鉱石】より
…通常は高炉内に投入して酸化鉄に結合している酸素とその他の脈石分を取り除き,鉄分を溶けた状態の銑鉄として取り出し鋼の原料とする。鉄鉱石を鉱物学の観点から分類すると多種類にのぼるが,製鉄原料として用いられる天然鉱物は[赤鉄鉱](ヘマタイト,α‐Fe2O3),[磁鉄鉱](マグネタイト,Fe3O4),磁赤鉄鉱(マグヘマイト,γ‐Fe2O3),[褐鉄鉱](リモナイト,Fe2O3・nH2O,n=0.5~4)に代表される。とくに赤鉄鉱の産出量が全世界的にみて圧倒的に多く,日本への輸入鉄鉱石の中でもその約80%を占めている。…
※「磁赤鉄鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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