マソ・ディ・バンコ(その他表記)Maso di Banco

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マソ・ディ・バンコ」の意味・わかりやすい解説

マソ・ディ・バンコ
Maso di Banco

1325~53年頃活躍したイタリアの画家ジョット・ディ・ボンドーネの弟子。ジョットの死後の 14世紀前半におけるフィレンツェ派の最も重要な画家の一人で,その作品はフィリッポ・ビッラーニおよびロレンツォ・ギベルティの著作中にも記述されている。ジョッテスキのうちで師ジョットの目指していた方向を最もよく理解し,形像の塊量的把握,三次元的空間の深化・拡大という点でジョットの作風継承発展させた。作品の数は少なく,直接の追随者もほとんどいない。彼の作風の継承者に出会うためには 2世代後のマサッチオピエロ・デラ・フランチェスカを待たなければならない。作品はフィレンツェサンタ・クローチェ聖堂バルディ礼拝堂に描いた連作壁画『聖シルベストロの伝説』など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む