ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マダガスカル島」の意味・わかりやすい解説 マダガスカル島マダガスカルとうMadagascar インド洋南西部にある世界第4位の面積をもつ島。アフリカ大陸とはモザンビーク海峡によってへだてられる。周辺の小島とともにマダガスカル民主共和国を構成。面積 58万 7041km2。中央高地と海岸低地から成り,中央高地は起伏の小さい高原状の地形で,同島の最高点 (2876m) を含む北部のツァラタナナ山脈,中央部のアンカラトラ山地,南部のアンドリンギトラ山地を含む。東斜面は急傾斜をなし,西斜面はゆるやかな階段状の地形で,低地も広く分布し,海岸付近には沖積地,河口付近には三角州が発達。気候は熱帯気候地域が広いが中央高地では温帯気候を示し,乾季と雨季が明瞭。降水量は東海岸に多く,南および南西部は半乾燥 (ステップ気候) 地域。土壌は赤色のラテライトが全島に分布。歴史的にはアフリカの一部とみなされるが,人種,言語的にはアフリカ大陸との関係は薄く,キツネザルなどの特異な動植物相にも独自の発達の跡がみられる。文化も水田,耕作を中心とするアジア文化と類似。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報