マングイシラク州(読み)マングイシラク(英語表記)Mangyshlak

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マングイシラク州」の意味・わかりやすい解説

マングイシラク〔州〕
マングイシラク
Mangyshlak

カザフスタン南西部の州。 1973年グリエフ州 (→アトゥラウ州 ) から分離新設。州都アクタウカスピ海北東岸のマングイシラク半島を占め,中部の丘陵地帯と北部,南部の平地,カスピ海沿岸低地からなる。乾燥した厳しい大陸性気候の地帯で,年降水量は 200mm以下である。かつて牧羊沿岸漁業,水産加工が主要産業であったが,1960年代以降マングイシラク半島で石油,天然ガスの開発が始まり,この地域の経済に大きな変化をもたらした。州南西部のノーブイウゼン,ジェトゥイバイと北部のプロルバで石油,天然ガスが採取され,アクタウに石油加工 (肥料) 工場がつくられている。州の主要交通路はチャルジョウ (トルクメニスタン) とアトゥラウを結ぶ幹線鉄道とその支線,沿岸水路である。面積 16万 5600km2。人口 32万 3700 (2001推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android