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マーリーズ Mirrlees, James A.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マーリーズ
Mirrlees, James A.

[生]1936.7.5. スコットランド,ミニガフ
イギリスの数学者。 1957年エディンバラ大学で数学修士号を取得。 63年ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで博士号を取得。オックスフォード大学教授 (1969~95) を経てケンブリッジ大学教授。 W.ビクリーの作成した効率性と公平性のバランスをとった所得モデルを数学的に証明し,最適課税の理論を作り上げた。これはまた,保険契約で被保険者によって故意に起きる被害,モラルハザードの問題を数学的に証明するものでもあった。こうした「情報の非対象のもとでの経済的誘因の理論」に対する貢献によって,カナダのビクリーとともに 96年ノーベル経済学賞を受賞。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マーリーズ
まーりーず
James Alexander Mirrlees
(1936― )

イギリスの公共経済学者。スコットランド南西部のミニガフ近郊に生まれる。エジンバラ大学で数学の修士号、ケンブリッジ大学で経済学の博士号を取得。オックスフォード大学教授を務めたのち、1995年からケンブリッジ大学教授。1996年にW・ビッカリーとともにノーベル経済学賞を受賞した。受賞理由は「情報の非対称性のもとで、情報がどのように経済的な誘引(incentives)をもたせるかという理論の基礎を築い」たことである。
 ビッカリーの所得税の基本モデルを発展させ、所得税と間接税のあり方を考察した「最適課税理論」を打ち出した。1971年には、もっとも公平な所得税のあり方を突き詰めると均一税制になるとの論文を発表し、学会に衝撃を与えた。また同理論を、情報の非対称性のもとで、いかに経済的な誘引を与えるかという「情報とインセンティブの理論」に発展させ、保険契約で被保険者の故意によって起きるモラル・ハザード問題の研究などに大きな成果を残した。[金子邦彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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