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マーレキ・ライヤト制 マーレキライヤトせい ravābet‐e mālek va ra’iyat

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世界大百科事典 第2版の解説

マーレキライヤトせい【マーレキ・ライヤト制 ravābet‐e mālek va ra’iyat】

イランにおける地主・小作関係をいう。農地改革(1962)前のイランでは耕地の約90%は地主が所有し,うち80%強は分益小作制によって経営されていた。分益小作制は高原地方に広くみられ,降水量が少なく灌漑技術が農作業においてきわめて重要な意味をもつ地方では,ボネboneなどと称する特殊な耕地制度がとられていた。地主は所有する耕地を一定数の耕区に分け,そこに一定数の農民を配属して共同で農作業をさせる。収穫は各耕区ごとに所定の比率で地主と農民の間で分配され,農民は自分たちの耕区における取り分を均分するという方法である。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のマーレキ・ライヤト制の言及

【イラン】より

… イランの社会は他の西アジア地域と比べると遊牧の比重が高いが,農業が依然として産業の基幹をなしていることに変りはない。イランの農村(デヘ)は,19世紀の後半に成立したマーレキ・ライヤト制という,地主的土地所有のもとに組みこまれている。地主は都市に住みながら,農業経営と土地の管理をモスタージェル(差配人)とキャドホダー(村長)にまかせてザーレ(小作人)を使役している。…

【村】より

…また19世紀後半には個々の農民に土地所有権が認められたものの,地主層の土地集積によってこれを手離す農民が続出し,彼らは地主の農場(イズバ‘izba)で小作農,農業労働者として働かざるをえなかった(地主)。 イランでもカージャール朝(1779‐1925)時代になると,マーレキ・ライヤト制と呼ばれる地主・小作関係が成立した。マーレキは土地所有者として耕作の方法や収穫物の分益法に干渉し,村長(キャドホダーkadkhodā)を通じてむら支配を続けたが,この体制は1960年代のモハンマド・レザー・パフラビーによる農地改革期まで温存された。…

※「マーレキ・ライヤト制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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